「ボブにしたのに何かしっくりこない…」そんな悩みを抱える方の中には、 面長に似合わないボブ を無意識に選んでいるケースが少なくありません。実は、面長の顔型にとってボブスタイルは、選び方次第で大きく印象が変わる繊細なヘアスタイルです。本記事では、面長に似合わないボブの具体例とともに、似合わせのコツやスタイリング術を詳しくご紹介します。
面長に似合わないボブの特徴とは?
まずは、面長の顔型に合わないボブスタイルの特徴を押さえておきましょう。似合わない原因を理解することが、失敗を避ける第一歩です。
1. あごより短いボブ
極端に短いショートボブは、顔の縦の長さをより強調してしまいます。とくに耳が見えるようなデザインは、顔の縦ラインを際立たせ、顔が長く、間延びした印象になりがちです。
2. トップにボリュームを持たせたスタイル
頭頂部に高さを出すことで、さらに顔の縦方向を伸ばす視覚効果が生まれます。結果、面長がより強調され、不自然なバランスに見えることがあります。
3. センターパート×前髪なし
額を全開にしたセンターパートは、面長さんにとって鬼門。顔の縦の長さがそのまま露出されるため、シャープすぎる印象を与えることも。髪型自体は洗練されていますが、顔型との相性が悪いと“似合わない”印象になりやすいのです。
面長に似合うボブスタイルに変えるコツ
「ボブ=似合わない」と諦める必要はありません。選び方を工夫すれば、面長の方でも魅力的にボブを楽しむことが可能です。
■ サイドにボリュームを持たせる
横方向に広がりを持たせたスタイルは、顔の縦長感を自然にカバーしてくれます。特にレイヤーや外ハネを加えることで、顔周りに立体感が生まれ、バランスの良いシルエットになります。
おすすめスタイル:レイヤーボブ、外ハネボブ、くびれボブ
■ 前髪を作って額をカバー
面長の印象を和らげるには、前髪が非常に効果的です。特に斜めバングやシースルーバングなどは、軽やかに額を隠しながら、柔らかく見せることができます。
ポイント:重すぎず軽めの前髪が◎。抜け感を意識しましょう。
■ あご下〜肩ラインの長めボブ(ロブ)
長めのボブは、縦ラインを分断する効果があるため、面長の印象を中和してくれます。さらに、毛先を外巻きにしたり動きを加えることで、小顔効果も期待できます。
おすすめスタイル:ロブ、ミディアムボブ、内巻きワンカールボブ
スタイリング次第で「似合わない」が「似合う」に変わる
髪型そのものの選び方に加えて、日々のスタイリングの工夫も非常に大切です。
- 毛先を外ハネにして動きをつける
→ 柔らかい印象になり、面長感を分散
- カラーで陰影をつける
→ ハイライトやローライトを入れることで顔まわりに立体感をプラス
- サイドの髪でフェイスラインを隠す
→ 顔幅を自然に広げ、面長を和らげる視覚効果
“似合わない”と感じたスタイルでも、スタイリングで大きく印象が変わるのです。
面長に似合わないボブを選ばないためのポイント
美容室でオーダーするとき、次の点を意識すると失敗が減ります。
- 「サイドにボリュームを出したい」と伝える
- 「前髪で縦ラインをカットしたい」と相談する
- 「あご下から肩までの長さが希望」と明確に伝える
また、美容師さんに事前に自分の顔型を伝え、似合う形を一緒に考えることもとても大切です。
よくある誤解:「面長=ボブが似合わない」
これは完全な誤解です。実際は、面長の方が持つシャープで大人っぽい印象を活かしたボブスタイルも数多く存在します。大切なのは、「似合わない」と感じたときに、なぜそう感じたのかを考えること。スタイル、長さ、前髪の有無など、細かな要素の組み合わせ次第で、あなたにぴったりのボブはきっと見つかります。
まとめ:面長に似合わないボブを避け、似合うスタイルを見つけよう
面長に似合わないボブとは、単に顔型と髪型の相性が合っていなかっただけかもしれません。以下のポイントを押さえておくことで、あなたの魅力を引き出すボブスタイルに出会えるはずです。
- 縦を強調しすぎるスタイルは避ける
- 横幅や動きを意識したデザインを選ぶ
- 前髪の取り入れ方で印象が大きく変わる
- スタイリングやカラーでさらに魅力UP
筆者のひとこと:本当の「似合う」は、内面を映す鏡
髪型に悩む時間は、自分自身と向き合う大切な機会でもあります。どんなに流行のスタイルでも、それがあなた自身にフィットしなければ、心から満足できないものです。面長に似合わないボブというキーワードの裏には、“自分らしくいたい”という深い願いが隠れているのかもしれません。
美しさとは、調和と自信の産物。あなたにしかない魅力を、正しいボブスタイルで引き出していけますように。