ピンクベージュは大人っぽさと可愛らしさを両立できる人気のヘアカラー。そのやわらかく透明感のある色合いは、多くの女性の憧れです。しかしこのカラーにはひとつの大きな悩みがつきまといます。それが―― ピンクベージュの色落ち です。
せっかくサロンで理想の色に仕上げても、数日〜1週間ほどで色が抜けてしまうという声は少なくありません。本記事では、なぜピンクベージュは色落ちしやすいのか?という疑問に答えるとともに、長く美しい色をキープする方法についても詳しく解説していきます。
なぜ ピンクベージュの色落ち は早いのか?
赤み・ピンク系は色素が抜けやすい
ピンクベージュに使われている赤系やベージュ系の染料は、非常に粒子が小さく、髪内部に定着しづらい性質を持ちます。特に日本人の髪は黒く、メラニン色素が濃いため、ブリーチをしても赤みを保つのが難しいのです。
結果として、シャンプーのたびに色が落ちやすくなり、数回の洗髪で赤みやピンクの要素が薄れてしまうのです。
キューティクルの損傷が色持ちを妨げる
染髪後の髪はキューティクルが開いた状態にあります。これにより髪の内部に入った色素が流出しやすくなるため、保湿や補修ケアを怠るとすぐに退色してしまいます。
ピンクベージュの色持ちを良くする方法
1. カラー後48時間は洗髪を控える
カラー直後は、髪内部の染料が完全に定着していません。この状態でシャンプーをすると、せっかく入れた色素が簡単に流れてしまいます。
そのため、染めた当日〜翌日はなるべく洗髪を避け、48時間ほど色素の定着を待つことが理想的です。
2. カラーシャンプーを使う
色落ちを遅らせるには「ピンクシャンプー」や「ムラシャン」など、色素補充系のシャンプーが効果的です。
■ おすすめカラーシャンプー
・エヌドット カラーシャンプー ピンク:淡いピンク色を補い、優しい洗浄力。
・カラタス ピンクシャンプー:ヘアカラー直後から使える設計で、鮮やかさを長持ちさせる。
普通のシャンプーでは色素が徐々に抜けるだけですが、カラーシャンプーは逆に色を補いながら洗えるため、色落ちを防ぐ武器になります。
3. 洗う温度と頻度に注意する
熱いお湯は髪のキューティクルを開かせ、色素を流出させる原因になります。洗髪時は必ず38度以下のぬるま湯を使用し、シャンプーの回数もなるべく減らすことがポイントです。
トリートメントとオイルで色持ちアップ
染めた髪は乾燥しやすく、摩擦に弱くなっています。それを放置していると、キューティクルの剥がれとともに色素も流れ出てしまうのです。
そのためには、以下のような保湿アイテムを活用することが必須です。
■ トリートメント&オイルおすすめ
- ミルボン カラーガードトリートメント:染料を逃さず内部に閉じ込める設計。
- ロレッタ ベースケアオイル:軽やかでベタつかず、ドライヤー前のケアに最適。
乾かす前にオイルをなじませることで、熱によるダメージから髪を守り、色持ちも大幅に向上します。
ピンクベージュの色落ち を防ぐ生活習慣
日常生活の中にも、色落ちを早める要素が潜んでいます。下記のようなポイントに注意しましょう。
- 紫外線はピンクベージュの大敵
紫外線により色素が分解され、赤みが飛んでしまいます。外出時は帽子やUVスプレーを活用しましょう。
- 頻繁なアイロン・コテ使用はNG
高温によって髪内部の水分と色素が飛んでしまい、色あせの原因に。なるべく温度を下げて使用を。
- 寝具との摩擦も注意
シルクの枕カバーに変えることで摩擦を軽減し、色落ちを防ぐことができます。
ピンクベージュの色落ち を楽しむという選択肢
興味深いことに、ピンクベージュは色落ちの過程すら美しいカラーとして知られています。最初の濃いピンクベージュから始まり、徐々に柔らかなミルクティーベージュやシルバーベージュに変化していく姿もまた一つの魅力。
そのため、「色落ちもスタイルの一部」として前向きに捉える女性も増えているのです。
まとめ| ピンクベージュの色落ち を制する者は美髪を制す
ピンクベージュの色落ち は避けられない現象ではありますが、適切なケアと習慣によって確実に遅らせることが可能です。
重要なのは、
- カラー直後の対応
- カラーシャンプーの活用
- 保湿ケアの徹底
- 紫外線・熱ダメージの予防
これらを日常に取り入れ、「色が抜ける=終わり」ではなく、「変化として受け入れる」という視点を持つことが、カラーライフを豊かにしてくれるでしょう。
筆者のひとこと|色は心を映すもの
ピンクベージュに染めたその日、あなたの気分は少し柔らかくなったかもしれません。髪色はただの外見変化ではなく、その時の自分自身の在り方や気分を映すものです。
色が変わることは、心の変化のようなもの。色落ちを通して見えてくる自分もまた、本当のあなたなのかもしれません。
変わりゆく色を楽しみながら、自分の変化も肯定できるような美しさを、髪に重ねていきましょう。