「透明感」と「抜け感」が絶妙にマッチする髪色、オリーブグレージュ。 グリーンとグレーの中間色がつくる柔らかい印象と、日本人の髪特有の赤みを打ち消す効果から、近年のトレンドカラーとして高い人気を誇ります。しかしその一方で、多くの人が抱える悩みが オリーブグレージュの色落ち です。 染めた直後は理想のカラーでも、数日〜数週間で黄ばみや赤みが戻ってきてしまう…。そんな経験はありませんか?
この記事では、色落ちの原因と色味の変化、対策法、色落ち後の楽しみ方までを徹底解説。
オリーブグレージュを長く楽しむためのヒントを詰め込んでいます。
なぜオリーブグレージュは色落ちしやすいのか?
■ 寒色系は色素が抜けやすい
オリーブグレージュは寒色系(グリーン・グレー)をベースにしたカラーです。 これらの寒色系染料は分子が小さく、髪の内部に留まりにくいという特徴があります。そのため、紫外線・洗髪・ドライヤーの熱などによってすぐに流れ出してしまうのです。
特に、ブリーチをしてからオリーブグレージュを入れた場合は要注意。 ブリーチによって髪のキューティクルが開いており、染料が定着しにくい状態になっているため、より早く色が落ちやすくなります。
■ 日本人の髪質との相性も影響
もともと日本人の髪は赤みやオレンジ味が強いため、これを寒色でカバーするにはしっかりと染料を入れる必要があります。 しかし、時間とともに寒色が抜けると、隠れていた赤みが前面に出てきてしまうのです。
オリーブグレージュの色落ち 後、どんな色になる?
「オリーブグレージュの色落ち後はどんな色になるの?」という疑問を持つ人は多いです。
■ 色落ちの経過は以下のように変化します:
- 1週間以内:グリーンのニュアンスが薄くなり、やや明るめのグレージュに
- 2週間後:くすみ感が取れて、黄味や赤味が徐々に目立ち始める
- 3〜4週間後:アッシュベージュやライトブラウン系の色味へと変化
赤みを抑えるために入れたオリーブ色素が抜けることで、元の地毛に近い色へと戻っていくような印象を受ける人も多いでしょう。
この過程で「思ったよりオレンジっぽくなった」「黄ばみが気になる」といった声もありますが、ケア次第で美しく色落ちさせることも可能です。
色落ちを防ぐための具体的な対策
オリーブグレージュを長く楽しむには、色落ちを防ぐ日々のケアが鍵となります。
■ カラー直後は48時間シャンプーを控える
染料が髪内部に定着するまでには時間がかかります。 施術後48時間は洗髪を控えることで、色素の流出を最小限に抑えることができます。
■ カラーシャンプーの活用
紫シャンプーやアッシュシャンプーを使うことで、色素の補充が可能。 週に1〜2回の使用で、黄ばみを防ぎながらオリーブ感を維持できます。
■ 紫外線対策は年間通して必要
紫外線は色素を分解するため、帽子・日傘・UVスプレーなどで髪の紫外線カットを意識しましょう。 特に春〜夏は紫外線量が多く、色落ちが加速します。
■ 低温でのドライと保湿ケア
ドライヤーの熱でも色素はダメージを受けます。 温風は低温設定に、アウトバストリートメントで髪の水分を守るようにしましょう。
色落ち後も楽しむ!グラデーションの美学
「色が抜けてしまった…」ではなく、「色が変化してきた!」と捉えてみてください。
オリーブグレージュの色落ち は、自然なアッシュブラウンやグレージュベージュへの移行が多く、やわらかくフェミニンな雰囲気へと変化していきます。
このナチュラルなグラデーションは、一色染めでは表現できない“抜け感”と深み”をもたらします。
季節の変化やファッションとの相性を楽しむための一部として、色落ちもポジティブに受け入れてみるのも素敵な考え方です。
まとめ| オリーブグレージュの色落ち と上手につきあう方法
- 寒色系カラーは色素が抜けやすく、特にブリーチ毛では色落ちが早い
- 赤みや黄みが出やすい日本人の髪質にも影響される
- 色落ち後はアッシュベージュやブラウンに変化しやすい
- ケア次第で色持ちは大きく変わる
- 変化そのものを楽しむ視点が大切
✒ 著者のひとこと|色は、変わるからこそ美しい
髪の色も、人生も、常に「変化」の連続です。 理想通りに保つことだけが美しさではなく、時とともに移り変わる“色の物語”を受け入れることこそ、本質的な美しさに近づくヒントかもしれません。
オリーブグレージュの色落ち も、過程のひとつ。 それはあなた自身の魅力を引き出す、儚くも豊かなグラデーションなのです。