日本でのスポーツベッティング拡大

コラム

オンラインブックメーカーでスポーツに賭けるスポーツベット。世界ではスポーツベッティングの市場は急拡大し、2022年には米市場の規模は12兆円を超えたと言われています。

日本のスポーツに対しても世界中のベッター達が賭ける額は年々急増しています。また国内でも若い世代を中心にスポーツの国際化に伴ってスポーツベットへの興味は大きく高まっています。スポーツベットの人気理由や世界的な日本の位置まで解説します。

 

スポーツくじとスポーツベットのちがい

 

日本では現在サッカー向け「スポーツくじ」があります。スポーツくじとスポーツベットの大きな違いは、スポーツくじは宝くじの延長線上にある単純な賭けのため、予想する範囲が限定的な点です。

 

スポーツベットは幅広い賭け方が可能

 

スポーツベット(sportsbetting)では試合の勝敗や得点数のみならず、大会やトーナメントの優勝者(或いはチーム)、特定選手のパフォーマンス、試合中でも賭けられるものなど、賭け方やオッズが多種多様です。

 

インプレイベットの人気拡大

 

特にインプレイベットはライブストリーミングの普及により人気が急上昇している賭け方です。視聴者数は急上昇、ストリーミングサービスの放映権料も上昇しています。

それに伴い、選手やチームに関する統計データも需要が大幅に増えています。

 

スポーツベットが今後拡大する理由

 

スポーツベットの拡大が期待される理由を解説していきます。

 

高まる国際スポーツの影響力

 

十数年前に比べ、様々なスポーツにおいて国際舞台での日本人選手の活躍は目を見張るものがあります。それにより、国際スポーツへの国民の関心は非常に高く、特に若い世代ではSNSやアプリを駆使して推しの選手のパフォーマンスを見る人が増えています。

 

各種テクノロジーの進歩によりベット需要は拡大

 

そういった行動はライブストリーミングの普及や様々なアプリの登場により、より身近になり、気軽に行えるようになりました。賭けについてもより多くの機会がもたらされています。

こうして消費者がますます国際的スポーツ市場に参加するようになっており、ブックメーカー側も世界的なイベントから日本特定のイベントまで、様々なサービスを提供するようになりました。

 

海外で活躍する日本人選手の影響力

 

国際的なスポーツリーグや大会の影響力は年々高まり、スポーツ付随サービス市場の範囲を広げています。そこには、日本人が国際的に活躍する同胞選手を応援したいという気持ちをもっているという背景があります。

特に大谷翔平が活躍する大リーグ(MLB)は、2024年には日本で1200万以上の視聴者を集めており、NBAファイナルよりも大きく注目されました。歴史的に人気の高い野球であり、また国民的英雄「大谷翔平」ブランドの力が発揮された結果でしょう。

 

eスポーツベッティングへの関心

 

日本のゲーム文化は強力なゲーム技術に支えられ、世界でも例がないくらいに幅広い世代で浸透しています。

世界的な対戦ゲームの盛り上がりに後押しされ、Eスポーツは日本で急成長しています。中学・高校でもEスポーツをスポーツとみなして「部活」すらあるくらいにEスポーツは既に浸透しています。

 

人気Eスポーツタイトル

 

若年層ではLoL(リーグオブレジェンド)や Valorantを筆頭にレインボーシックス、Dota2、Fortniteなどが人気が高く、これらのタイトルのスポーツベットについては年齢が上がるにつれてその関心が高まっていっています。

eスポーツのトーナメント・大会運営会社とストリーミングサービス、ブックメーカーがうまく協力してこの成長を盛り上げていっているのが現状です。これより更にeスポーツが浸透していくにつれて日本のEスポーツ・ベッティング市場は拡大を続けていくでしょう。

 

サッカーはスポべの牽引的存在へ

 

Jリーグやワールドカップなどの各種国際大会の人気に後押しされ、サッカーに賭ける関心は大きく上昇しています。

公営くじである「toto」は、ファンがサッカーに賭けるという最初の布石をしてくれました。これは今後スポーツベットが拡大していく上で強固な基盤となることでしょう。

選手の金髪をまねてしまうほど熱狂的な若いサッカーファンや国際リーグのファンは非常にベッティングに関心が高いです。「くじ」経験者は特にブックメーカーでの多種多様な賭け方への移行がスムーズになると言われています。そのため、このスポーツはスポーツベット市場の成長を牽引する存在として大いに期待されています。

 

バスケの台頭

 

近年B.LEAGUEが目覚ましい成長をみせています。また日本チームの国際的活躍にも押されバスケットボールはスポーツベットにおいても注目され始めています。

バスケの観客は若い層であることも理由です。ライブストリーミングで試合を見ることも多いため、ライブベットなどに理想的です。

ファン層が拡大するにつれ、スポーツベットの可能性も膨らみます。

 

ファン基盤がしっかりした野球

 

歴史的にも野球は日本で最も親しまれているスポーツです。ファン層が非常に幅広く、認知度、関心度と共に日本人の生活に深く根付いています。

日本プロ野球(NPB)には熱狂的なファンが多く、試合はネット上で高いエンゲージメント率を誇ります。また野球はライブベットを含め様々なオッズが提供できるスポーツです。

そのため、今後のスポーツベット市場では非常に計り知れない可能性を秘めています。

 

テクノロジーに精通した国民性

 

日本のインターネット普及率は80%を超えており、SNS普及率も約80%です。さらにスマホを含むネットデバイス使用者数は1億8890万人を超えています。日本のデジタル普及は非常に高く、オンラインで行うスポーツベット市場の拡大において既に強固な基盤が出来上がっています。

 

まとめ

 

現在の日本のスポーツベットについて解説してきました。

日本にはスポーツファンとベッティングに関心がある国民性という基盤が既にあります。今後もスポーツベット市場には海外からの影響によって変化が起きていくでしょう。

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