「ショートにしたいけど、面長だから似合わないかも……」 そんな風に悩んでいる方は意外と多いのではないでしょうか?
確かに、顔の縦の長さが気になる面長タイプは、髪型によって顔の印象が強調されすぎることがあります。特にショートヘアは輪郭が出やすいため、「似合わない」と感じてしまう方も多いのが実情です。
ですが、本当に面長にショートは似合わないのでしょうか?
結論から言えば、面長にショートが似合わない わけではありません。 むしろ、スタイル選びを間違えなければ、面長だからこそ映えるショートヘアはたくさん存在します。
本記事では、面長にショートが似合わないと感じてしまう理由から、顔型に合う髪型の特徴、似合わせのコツ、美容院でのオーダー方法までを、プロの視点で詳しく解説していきます。
なぜ 面長にショートが似合わない と感じるのか?
まずは、多くの人が 面長にショートが似合わない と感じる主な原因を整理してみましょう。
縦ラインが強調される
ショートヘアは、顔まわりが露出されやすいため、面長特有の縦長ラインが強く目立ちやすくなります。特に前髪なしや、トップにボリュームを持たせたスタイルは、縦の印象を助長してしまいます。
頬や顎のラインが際立つ
ショートにするとフェイスラインがあらわになり、顎のシャープさや頬骨が際立つことがあります。そのため、「男っぽく見える」「老けた印象になる」と感じる方も少なくありません。
顔の横幅とのバランスが取りにくい
面長さんは顔の横幅が狭めの方が多く、サイドにボリュームのないショートスタイルではバランスが取りにくいことも。「小顔に見せたい」という願望が逆効果になるケースもあります。
面長に似合うショートヘアの選び方【ポイント解説】
では、面長でも似合うショートスタイルを選ぶには、どんな点に注意すればよいのでしょうか?以下に、面長に似合うショートの“3大条件”をまとめました。
① 前髪で縦ラインをカットする
面長さんのショートスタイルにおいて、前髪の有無は印象を大きく左右します。
- シースルーバング:軽やかで抜け感を出しつつ、縦の印象をソフトに。
- 斜め前髪:フェイスラインをカバーし、視線を分散させる効果あり。
- 厚め前髪:縦長をしっかりカットして小顔効果を強調。
ポイントは、前髪で「視線の位置を下げること」。これにより、顔の縦長感が目立ちにくくなります。
② サイドに広がりを持たせる
サイドに自然なボリュームがあるスタイルを選ぶことで、顔の横幅とのバランスが良くなり、面長が目立ちにくくなります。
おすすめは以下のようなスタイルです:
- 丸みショートボブ
- マッシュショート
- レイヤー入りのふんわりショート
こうしたスタイルは、フェミニンさと柔らかさを引き出す効果もあり、クールになりすぎない印象を作りやすいです。
③ トップの高さを抑える
ショートヘアではついトップにボリュームを出しすぎがちですが、面長タイプにはNG。トップの高さは控えめに、横に広がるシルエットを意識しましょう。
美容院でオーダーする際は、「トップはふくらませず、耳横〜頬の位置に丸みを出してほしい」と伝えるのがポイントです。
面長さんにおすすめのショートスタイル【具体例】
以下は、面長に特に似合いやすいショートスタイルをいくつかご紹介します。
- ひし形ショートボブ
→ 顔全体をバランスよく見せ、小顔効果抜群
- 丸みマッシュショート
→ かわいらしさと柔らかさをプラスできる王道スタイル
- 前下がりショートボブ
→ 顎ラインをカバーし、シャープな印象を軽減
美容院でのオーダー方法と伝え方
「似合うショートにしたい」と思っても、美容師との意思疎通がうまくいかないと、理想の仕上がりにならないこともあります。以下のような伝え方が効果的です。
伝えるべきポイント:
- 面長であることが気になっている
- 顔の縦ラインを強調したくない
- 丸みのあるシルエットを希望している
- 前髪を作りたい(または作っても大丈夫か相談したい)
特に初めてのスタイルチェンジでは、写真や画像を見せることも非常に有効です。
NGスタイル:避けるべき髪型の特徴とは?
反対に、面長にあまり似合わないショートスタイルの特徴も押さえておきましょう。
- 前髪なしのセンター分け
→ 顔の縦長が強調される
- ベリーショート(直線的なカット)
→ 顔の輪郭がシャープに出すぎてハードな印象に
- トップに高さが出すぎるショート
→ 縦に伸びるシルエットでバランスが悪くなる
これらのスタイルは、顔型による強調ポイントが合わないため、「なんとなく似合わない」と感じてしまいやすくなります。
結論: 面長にショートが似合わない は“思い込み”
面長にショートが似合わない というのは、あくまで似合わせポイントを知らなかっただけの話です。
顔型に合わせたショートヘアを選ぶことで、印象はガラリと変わります。むしろ、面長さんだからこそ映えるスタイルがあり、そこに自分らしさを見出すことができるのです。
筆者の視点|「似合わない」は可能性の入口
「似合わない」と思い込む瞬間ほど、自分の可能性を狭めているものはありません。 本当に似合わないのか、それとも“選び方”が違っただけなのか。
それを見極めることが、美容だけでなく、自分自身との向き合い方にもつながります。
美しさは他人との比較ではなく、“自分にしっくりくるかどうか”で決まります。 髪型も生き方も、「自分らしさ」を探す旅のひとつです。